こんにちは。今回はこんなテーマでやっていきます。
「基底表」は分野により指すものが異なる専門用語です。
本記事では、①データベース(実表)、②線形計画法のシンプレックス表、③線形代数の基底表現――の3つの視点から、実務で押さえておきたいポイントを簡潔にまとめます。
目次
1. データベース(基底表=実表)
基底表はデータを直接保持する「実表(base table)」のこと。ビューはこれらを元に生成される仮想表です。設計では正規化・インデックス・更新コストを意識し、基底表の構造がパフォーマンスに直結します。
2. 線形計画法の基底表(シンプレックス表)
シンプレックス法で使う表形式が「基底表」。ある反復で選ばれた基底変数と非基底変数、係数、解を一元管理し、最適解へ向けて反復更新します。数値安定性と解釈のしやすさが重要です。
3. 線形代数における基底と表現
線形代数では基底は空間を張る独立なベクトルの組。基底を選ぶことで線形写像を行列(表現行列)として扱え、基底変換により表現が変わります。対角化や座標変換に直結する概念です。
最後に 実務チェックリスト
- 文脈を明確に:まず「どの分野か」を確認する。
- DB設計なら基底表=実データ、ビュー/インデックス設計を最適化。
- 最適化では基底表を用いた反復計算と数値精度に注意。
- 線形代数では基底選択が計算・可視化に与える影響を理解する。
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

コメント