プレフィックス表記・CIDR表記とは?IPアドレス管理を効率化する重要概念を解説
プレフィックス表記・CIDR表記とは、IPアドレスにおけるネットワーク部とホスト部の範囲を簡潔に表現する方法です。現在のネットワーク設計やルーティングでは欠かせない考え方であり、特にIPv4アドレス枯渇問題への対応として重要な役割を果たしてきました。
プレフィックス表記とは
プレフィックス表記とは、IPアドレスの後ろに「/数値」を付けて、ネットワーク部のビット長を示す表記方法です。この数値は、IPアドレス全体(IPv4では32ビット)のうち、先頭から何ビットがネットワーク部かを表します。
例えば「192.168.1.0/24」という表記では、先頭24ビットがネットワーク部、残り8ビットがホスト部であることを意味します。
CIDR表記とは
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記とは、従来のクラスA・B・Cといった固定的なアドレス区分に依存せず、柔軟にネットワークサイズを定義できるアドレス管理方式です。CIDRでは、このプレフィックス表記を用いてネットワークを表現します。
つまり、CIDR表記とはプレフィックス表記を用いたアドレス設計・ルーティングの仕組みそのものを指す言葉です。
従来のクラスフルアドレッシングとの違い
従来のIPv4では、クラスA(/8)、クラスB(/16)、クラスC(/24)といった固定区分が使われていました。しかし、この方式ではアドレスの無駄が多く、インターネットの急速な普及に対応できなくなりました。
CIDRの導入により、/20 や /27 など必要な規模に応じて柔軟にネットワークを割り当てることが可能になり、IPアドレスの効率的な利用が実現しました。
プレフィックス長とネットワーク規模
プレフィックス長が短いほどホスト部が多くなり、利用可能なIPアドレス数は増えます。逆に、プレフィックス長が長いほどネットワークは小規模になります。
- /24:256個(利用可能254個)のアドレス
- /25:128個(利用可能126個)のアドレス
- /26:64個(利用可能62個)のアドレス
この関係を理解することは、ネットワーク設計やサブネット設計において非常に重要です。
CIDR表記のメリット
- IPアドレスを無駄なく割り当てられる
- ルーティング情報を集約しやすい
- ネットワーク構成の柔軟性が高い
- 大規模ネットワークの管理が容易
特にCIDRによる経路集約(アグリゲーション)は、インターネット全体のルーティングテーブル肥大化を防ぐ重要な技術です。
実務での活用シーン
プレフィックス表記・CIDR表記は、社内LAN設計、クラウド環境(VPC設計)、ルータ設定、ファイアウォールのアクセス制御など、ネットワークに関わるあらゆる場面で使用されます。設定ミスは通信障害の原因となるため、正確な理解が求められます。
まとめ
プレフィックス表記・CIDR表記は、現代のネットワーク運用に欠かせない基礎知識です。IPアドレスの効率的な利用と柔軟なネットワーク設計を実現するためにも、プレフィックス長の意味やCIDRの考え方を正しく理解しておくことが重要です。
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