シェアードエブリシングとは?分散システムの基本構成と特徴を解説
シェアードエブリシング(Shared Everything)とは、複数のプロセッサやノードが、メモリやディスクなどの主要なリソースをすべて共有するシステム構成方式です。主にデータベースや大型計算機の分野で用いられ、高い一貫性と管理のしやすさが特徴とされています。
シェアードエブリシングの基本的な考え方
シェアードエブリシングでは、CPU、主記憶装置、補助記憶装置といったリソースを複数の処理装置が共同で利用します。そのため、どのノードからでも同じデータに直接アクセス可能であり、処理結果の整合性を保ちやすい構成となります。
シェアードエブリシングの主な特徴
- メモリやディスクをすべてのノードで共有
- データの一貫性を保ちやすい
- アプリケーション設計が比較的容易
単一システムに近い感覚で利用できる点が、大きなメリットです。
メリット
シェアードエブリシングには、以下のような利点があります。
- トランザクション管理が容易
- データ同期処理が不要
- 既存システムの移行が比較的簡単
特にデータベースシステムでは、整合性制御の複雑さを抑えられる点が評価されています。
デメリット
一方で、リソースを共有するがゆえの課題も存在します。
- アクセス集中による性能低下
- スケールアウトが難しい
- 障害時の影響範囲が大きい
システム規模が大きくなるほど、ボトルネックが発生しやすくなります。
他方式との違い
分散システムには、シェアードナッシングやシェアードディスクといった方式もあります。シェアードエブリシングは、全リソースを共有する最も集中型の構成であり、これらと対比して理解することが重要です。
利用される主な分野
シェアードエブリシングは、メインフレームやSMP(対称型マルチプロセッサ)構成のデータベースサーバなど、高信頼性が求められる環境で利用されています。
情報処理技術者試験でのポイント
試験では、「全リソースを共有する」「一貫性は高いが拡張性に課題」という点がよく問われます。シェアードナッシングとの違いを整理して覚えておくと有効です。
まとめ
シェアードエブリシングは、管理しやすく一貫性の高い分散システム構成方式です。一方で、性能や拡張性の制約もあるため、用途に応じた使い分けが重要となります。
(キーワード:シェアードエブリシング、分散システム、データベース、SMP)
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