プロセス中心設計とは?業務の流れを軸にした設計手法
プロセス中心設計とは、システム開発において
「業務処理の流れ(プロセス)」を中心に据えて設計を行う手法です。
データ構造よりも、処理の順序や制御の流れを重視する点が特徴で、
従来型の業務システムや手続き型言語を用いた開発で多く採用されてきました。
業務の開始から終了までを一連の処理として整理し、
「何をどの順番で処理するか」を明確にすることで、
システム全体の動作を理解しやすくします。
目次
プロセス中心設計の基本的な考え方
プロセス中心設計では、まず業務の流れを分析し、
処理単位(プロセス)を洗い出します。
その後、各プロセス間の関係や制御構造を設計していきます。
代表的な成果物として、以下のようなものが用いられます。
- フローチャート
- DFD(データフロー図)
- 構造化設計図
プロセス中心設計のメリット
プロセス中心設計には、以下のような利点があります。
- 業務手順が明確になり、処理の流れを理解しやすい
- 手続き型プログラミングと相性が良い
- 小規模・定型業務システムでは設計が容易
特に、業務手順が固定されているシステムでは、
効率的に設計・実装を進めることが可能です。
プロセス中心設計のデメリット
一方で、プロセス中心設計には注意点もあります。
- 業務変更に弱く、修正範囲が広がりやすい
- データの再利用性が低くなりがち
- 大規模システムでは保守性が低下しやすい
処理の流れに強く依存するため、
業務フローが変わると設計全体の見直しが必要になる場合があります。
データ中心設計との違い
データ中心設計は「データ構造」を軸に設計を行うのに対し、
プロセス中心設計は「処理の流れ」を重視します。
近年は、変更に強いデータ中心設計や
オブジェクト指向設計が主流となっていますが、
プロセス中心設計の考え方は今も基礎知識として重要です。
まとめ
プロセス中心設計は、業務の流れを明確にしながらシステムを構築する
伝統的かつ実践的な設計手法です。
小規模システムや処理手順が固定された業務では、
今なお有効なアプローチとして活用されています。