事象応答分析とは?基本から実務での活用まで解説
事象応答分析(じしょうおうとうぶんせき)とは、
システムの外部や内部で発生する事象(イベント)に対して、
システムがどのような応答(処理)を行うかを整理・分析する手法です。
主に要求分析や外部設計の工程で用いられます。
システムを「入力(事象)」と「出力(応答)」の関係で捉えるため、
業務内容や機能を漏れなく把握できる点が大きな特徴です。
事象応答分析の目的
事象応答分析の主な目的は、システムに必要な機能を明確化することです。
利用者や外部システムからの働きかけを起点に考えることで、
「何をきっかけに、どんな処理が必要か」を整理できます。
- 要求漏れの防止
- 業務とシステム機能の対応関係の明確化
- 外部仕様の整理
事象と応答の考え方
事象とは、システムが反応すべき出来事を指します。
例えば「注文が入力される」「ボタンが押される」「エラーが発生する」などです。
応答は、それに対してシステムが実行する処理や結果です。
画面表示、データ登録、メッセージ出力などが該当します。
事象応答分析の手順
一般的な事象応答分析は、次の手順で進められます。
- 対象業務・システム範囲の明確化
- 発生し得る事象の洗い出し
- 各事象に対する応答の定義
- 事象と応答の対応関係の整理
この結果は、事象応答表やイベント一覧表としてまとめられることが多く、
後続工程の設計資料として活用されます。
他の分析手法との関係
事象応答分析は、DFD(データフロー図)やユースケース分析と併用されることが多い手法です。
特に外部から見たシステムの振る舞いを整理する点で、ユースケースと親和性があります。
試験対策・実務での重要性
事象応答分析は、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも
要求分析・外部設計分野の重要キーワードとして扱われます。
実務においても、要件定義の初期段階で活用される基本的な分析技法です。
まとめ
事象応答分析とは、システムに発生する事象とその応答を整理することで、
必要な機能を明確にする分析手法です。
要求漏れを防ぎ、わかりやすい設計につなげるために、
システム開発の初期段階で欠かせない考え方といえます。
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