RLTrapとは
RLTrap(Routing Loop Trap)とは、ネットワークのルーティング制御において、
誤った経路情報が原因でルーティングループに陥り、パケットが同じ経路を
無限に回り続けてしまう現象を指します。主にルーティングプロトコルの設計や
経路更新のタイミングのずれによって発生し、ネットワーク性能の低下や通信断を
引き起こす重大な問題です。
ルーティングループとは
ルーティングループとは、複数のルータが互いに誤った経路を参照し合い、
「次はあちらのルータが最適」と判断し続ける状態です。
その結果、パケットは宛先に到達できず、同じルータ間を循環し続けます。
RLTrapは、このような状態に意図せず陥ってしまう罠(Trap)として
位置付けられています。
RLTrapが発生する原因
RLTrapの主な原因は、ルーティング情報の収束遅延です。
特に距離ベクトル型ルーティングプロトコルでは、障害発生時に古い経路情報が
ネットワーク内に残りやすく、ループが発生しやすい特徴があります。
また、リンク障害やルータ障害直後の一時的な不整合もRLTrapの引き金となります。
ネットワークへの影響
RLTrapが発生すると、パケットが無駄に転送され続けるため、
回線帯域やルータのCPU資源を消費します。その結果、通信遅延の増大や
パケットロスが発生し、最悪の場合はネットワーク全体が
正常に機能しなくなる恐れがあります。
RLTrapへの対策
RLTrapを防ぐためには、ルーティングループ抑止の仕組みを備えた
プロトコルや設定が重要です。代表的な対策として、
スプリットホライズン、ポイズンリバース、ホールドダウンタイマなどがあります。
また、リンクステート型ルーティングプロトコルを採用することで、
ループ発生のリスクを低減できます。
まとめ
RLTrapは、ルーティング制御におけるループ問題を象徴する重要な概念です。
ネットワーク設計や運用においては、発生原因と対策を理解しておくことが不可欠です。
特に情報処理技術者試験やネットワーク分野の学習では、ルーティングループ対策と
あわせてRLTrapの意味を押さえておくとよいでしょう。
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