最早結合点時刻とは?PERT・CPMにおける意味と求め方をわかりやすく解説
最早結合点時刻(さいそうけつごうてんじこく)とは、PERT図やCPM(クリティカルパス法)において、ある結合点(イベント)に最も早く到達できる時刻を表す概念です。
主にプロジェクト管理や工程管理で用いられ、作業全体のスケジュール把握や遅延リスクの分析に欠かせません。
最早結合点時刻の基本的な意味
PERT図では、作業は矢線、結合点(ノード)は作業の開始・終了を示します。
最早結合点時刻とは、その結合点に至るまでのすべての経路の中で、最も早く到達できる時刻を指します。
つまり、前工程が順調に進んだ場合に、その結合点が最短で到達可能な時間です。
最早結合点時刻が重要な理由
プロジェクト管理では、どの作業が全体の進行を左右するかを把握することが重要です。
最早結合点時刻を求めることで、以下のようなメリットがあります。
- プロジェクト全体の最短完了時間を把握できる
- 後続作業の開始可能時刻を明確にできる
- クリティカルパス分析の基礎となる
- 工程遅延の影響範囲を分析しやすくなる
最早結合点時刻の求め方
最早結合点時刻は、PERT図の開始点から順方向(フォワードパス)に計算します。
基本的な考え方は以下の通りです。
- 開始結合点の最早結合点時刻を「0」とする
- 各作業の所要時間を加算しながら次の結合点へ進む
- 複数の作業が合流する場合は、最も遅い到達時刻を採用する
合流点で最大値を取る理由は、すべての前工程が完了しなければ次に進めないためです。
具体例で理解する最早結合点時刻
例えば、ある結合点に到達する経路が2つあり、
片方は10日、もう片方は12日かかる場合、最早結合点時刻は12日となります。
これは、10日で終わる作業があっても、12日かかる作業が完了しなければ
次の工程に進めないためです。
最遅結合点時刻との違い
最早結合点時刻と混同しやすい用語に「最遅結合点時刻」があります。
最遅結合点時刻は、プロジェクト全体の完了時刻を遅らせずに、その結合点に到達できる最も遅い時刻を指します。
両者の差から「余裕時間(スラック)」が算出され、クリティカルパス判定に利用されます。
情報処理技術者試験でのポイント
試験では、「最早結合点時刻は最大値を取る」という点が頻繁に問われます。
また、計算問題としてPERT図が提示され、フォワードパス計算を正しく行えるかが重要です。
用語の定義と計算手順をセットで理解しておきましょう。
まとめ
最早結合点時刻は、プロジェクト管理において工程の最短到達時刻を把握するための重要な指標です。
PERT・CPMの基礎概念として理解しておくことで、
スケジュール管理や試験対策の双方で大きな武器となります。

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