COSMIC法・FP法とは
COSMIC法とFP法(ファンクションポイント法)は、どちらも
ソフトウェアの機能規模を定量的に測定するための手法です。
主に開発工数の見積り、生産性評価、契約時の指標として利用されます。
ソフトウェア開発では「どれくらいの規模なのか」を客観的に示すことが重要であり、
コード行数ではなくユーザーから見た機能量に着目する点が共通しています。
目次
FP法(ファンクションポイント法)の概要
FP法は、業務系システムを中心に長年利用されてきた代表的な規模測定手法です。
以下の5つの要素を分類・評価し、重み付けを行って規模を算出します。
- 外部入力(EI)
- 外部出力(EO)
- 外部照会(EQ)
- 内部論理ファイル(ILF)
- 外部インターフェースファイル(EIF)
業務アプリケーションとの親和性が高い一方、評価者の判断による
ばらつきが出やすいという課題があります。
COSMIC法の概要
COSMIC法(Common Software Measurement International Consortium method)は、
ISO/IEC 19761として国際標準化された比較的新しい測定手法です。
COSMIC法では、ソフトウェアと外部とのデータ移動に注目し、
以下の4種類を数えることで機能規模を測定します。
- Entry(入力)
- Exit(出力)
- Read(読込み)
- Write(書込み)
1つのデータ移動を1 COSMIC Function Point(CFP)として数えるため、
定義が明確で客観性が高いのが特徴です。
COSMIC法とFP法の違い
| 項目 | FP法 | COSMIC法 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 業務系システム | 業務系・制御系・組込み系 |
| 評価基準 | 機能タイプ+複雑度 | データ移動量 |
| 測定のばらつき | 出やすい | 少ない |
| 国際標準 | ISO/IEC 20926 | ISO/IEC 19761 |
使い分けのポイント
既存の業務系システムやFP法の実績が豊富な現場ではFP法が有効です。
一方、リアルタイム処理や組込みソフトウェア、マイクロサービスなど
多様なシステム構成ではCOSMIC法が適しています。
まとめ
COSMIC法とFP法はいずれもソフトウェア規模見積りに欠かせない手法です。
目的や対象システムに応じて適切に使い分けることで、
より精度の高い見積りと生産性向上が期待できます。
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