こんにちは。今回はこんなテーマでやっていきます。
待ち行列理論を学習する際に頻出するのが「ワーニエ法」と「ジャクソン法」です。
どちらもネットワーク化された待ち行列を分析する手法ですが、扱えるシステムの種類や前提条件が異なります。
本記事では両者の違いを、初心者にもわかりやすくWordPress向けに整理して解説します。
目次
ワーニエ法とは?
ワーニエ法(Whitt’s method)は、複雑な待ち行列ネットワークを単一の待ち行列に置き換えて解析する近似手法です。
到着率・サービス率・分岐確率などのパラメータを使い、ネットワーク全体を“等価な1つの系”として扱えるため、計算量を大きく削減できるのが特徴です。
特に、到着パターンが多様であったり、サービス時間分布が指数分布に従わないケースでも適用しやすく、柔軟性の高いアプローチとして利用されます。
ジャクソン法とは?
ジャクソン法(Jackson network)は、待ち行列ネットワークがジャクソンネットワークの前提を満たす場合に厳密解が得られる解析手法です。前提条件は以下の通りです。
- 到着はポアソン過程
- サービス時間は指数分布
- 状態はマルコフ性を持つ
- 各ノードは独立に解析可能
これらが満たされると、各ノードを個別にM/M/1やM/M/cとして扱い、ネットワーク全体の到着率を分岐確率から計算することで、厳密に性能評価ができます。
ワーニエ法とジャクソン法の主な違い
| 項目 | ワーニエ法 | ジャクソン法 |
|---|---|---|
| 解析の種類 | 近似解 | 厳密解 |
| 適用できるシステム | 非指数分布・一般のネットワークに対応 | 指数分布ベースのジャクソンネットワークのみ |
| 計算のしやすさ | 等価系への置換により計算が簡単 | ノードごとに厳密に計算可能 |
| 柔軟性 | 高い | 前提条件が厳しい |
最後に どちらを使うべき?
厳密解を求めたい場合は「ジャクソン法」、現実の複雑なネットワークを手軽に評価したい場合は「ワーニエ法」が向いています。
待ち行列ネットワークの性質や分布特性を踏まえて、最適な手法を選ぶことが重要です。
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

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