第1正規化・第1正規形とは
第1正規化(1NF)は、データベース設計における基本的な正規化のステップで、テーブル内のデータを整理し冗長性や異常の発生を防ぐための手法です。1NFとは「第1正規形」とも呼ばれ、リレーショナルデータベース設計において最初に適用される正規化の形です。
目次
第1正規化の定義
第1正規化では、テーブルの各列(属性)が単一の値を持つこと、つまり原子値(Atomic Value)であることを求めます。また、各行(レコード)が一意に識別できることも重要です。これにより、1つのセルに複数の値が入る「複合属性」や、繰り返しグループが存在することを防ぎます。
第1正規化の例
例えば、学生テーブルに以下のような情報があるとします:
学生ID、氏名、履修科目(複数)
この場合、履修科目をカンマ区切りで1つのセルに入れると第1正規形ではありません。1NFに従うと、履修科目ごとにレコードを分け、各セルが単一の値を持つようにします:
- 学生ID: 001, 氏名: 田中太郎, 科目: 数学
- 学生ID: 001, 氏名: 田中太郎, 科目: 英語
- 学生ID: 002, 氏名: 鈴木花子, 科目: 数学
このように分割することで、検索や更新の際に不整合が生じにくくなり、データの整合性を保ちやすくなります。
第1正規化のメリット
- データの重複や不整合を防ぎやすい
- 更新・削除・挿入時の異常(更新異常、削除異常、挿入異常)を回避できる
- 他の正規化(第2正規化、第3正規化など)にスムーズに進める基盤を作れる
まとめ
第1正規化・第1正規形は、リレーショナルデータベースの設計における基本中の基本です。テーブルの各列が原子値であり、各行が一意であることを確認するだけで、データの冗長性や整合性の問題を大幅に減らすことができます。データベース設計を学ぶ上では、まず1NFを理解し、正しいテーブル構造を作ることが重要です。
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