TPCとは
TPC(Transaction Processing Performance Council)とは、
コンピュータシステムやデータベースの性能を
客観的かつ公平に評価するための国際的なベンチマーク団体です。
主にトランザクション処理やデータ分析処理の性能測定基準を策定しています。
TPCはベンダー間で性能を比較できる共通指標を提供することを目的としており、
サーバ、データベース、ストレージなどの評価に広く利用されています。
TPCベンチマークの目的
TPCベンチマークの最大の目的は、
実運用に近い条件でシステム性能を測定することです。
単純な演算性能ではなく、実際の業務処理を想定した
負荷テストを行う点が特徴です。
これにより、システム導入時の比較検討や、
性能向上の指標として活用できます。
代表的なTPCベンチマーク
TPC-C
TPC-Cは、オンライン・トランザクション処理(OLTP)を
想定したベンチマークです。
受注・在庫管理などの業務処理をモデル化し、
1分間あたりのトランザクション数(tpmC)で性能を評価します。
TPC-H
TPC-Hは、意思決定支援システム(DSS)向けのベンチマークです。
大量データに対する複雑な検索や集計処理を評価対象とし、
クエリ処理性能とコスト効率を重視します。
TPC-DS
TPC-DSは、TPC-Hを発展させたデータウェアハウス向けベンチマークです。
多次元分析や複雑なSQL処理を含み、
より実践的な分析系ワークロードを評価できます。
性能指標とコスト評価
TPCベンチマークでは、単純な処理速度だけでなく、
性能あたりのコストも重要視されます。
そのため、「性能値/価格」という指標が公表され、
コストパフォーマンスの比較が可能です。
情報処理技術者試験でのポイント
試験では「TPC=トランザクション処理性能評価のための標準ベンチマーク」
という定義が頻出です。
TPC-CはOLTP向け、TPC-H・TPC-DSは分析系向け、
という用途の違いを押さえておくことが重要です。
まとめ
TPCは、システム性能を公平に比較するための国際標準ベンチマークです。
用途に応じたTPCベンチマークを理解することで、
システム選定や性能評価の精度を高めることができます。

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