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JIS Z 8521とは?人間工学に基づくユーザインタフェース設計の基本規格
JIS Z 8521とは、対話型システムにおけるユーザインタフェース設計の原則を定めた日本産業規格(JIS)です。正式名称は「人間工学―対話の原則」であり、ISO 9241-110に対応しています。ソフトウェア開発やWeb設計、業務システム構築において、使いやすさ(ユーザビリティ)を確保するための重要な指針となります。
JIS Z 8521の目的
この規格の目的は、システムとユーザーの「対話」を円滑にし、効率的かつ安全に操作できる環境を実現することです。単なるデザイン指針ではなく、人間工学(エルゴノミクス)の観点から、利用者中心の設計を推進する点が特徴です。
7つの対話の原則
JIS Z 8521では、ユーザインタフェース設計において重視すべき「7つの対話の原則」を示しています。
- 仕事への適合性:利用者の作業内容に適していること
- 自己記述性:操作方法や状態が分かりやすいこと
- 可制御性:ユーザーが操作を主導できること
- 利用者の期待への一致:慣習や経験に沿っていること
- 誤りに対する許容度:エラー発生時も回復しやすいこと
- 個別化への適合性:ユーザーに応じた調整が可能であること
- 学習への適合性:習得しやすく、理解しやすいこと
これらの原則は、Webサイト、業務アプリケーション、スマートフォンアプリなど幅広いシステム設計に応用されています。
JIS Z 8521が重要な理由
現代のITシステムでは、機能性だけでなくユーザー体験(UX)の質が競争力を左右します。JIS Z 8521は、感覚的なデザイン論ではなく、標準化された基準としてUI/UXを評価できる点が大きなメリットです。
また、情報処理技術者試験やシステム開発関連資格でも頻出テーマであり、基礎知識として押さえておく価値があります。
まとめ
JIS Z 8521は、人間工学に基づいたユーザインタフェース設計の基本原則を定めた重要な規格です。7つの対話の原則を理解することで、より使いやすく、誤操作の少ないシステム設計が可能になります。UI/UX設計に携わる方はもちろん、ITエンジニアや試験対策としても必須の知識といえるでしょう。
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