親言語方式とは?プログラミング言語設計で用いられる基本概念を解説
親言語方式(おやげんごほうしき)とは、新しいプログラミング言語を設計・定義する際に、既存のプログラミング言語(親言語)を基準として、その仕様や記述方法を説明・拡張していく方式のことです。主に情報処理技術者試験やコンピュータサイエンスの分野で登場する用語で、言語仕様を効率よく理解・定義するために用いられます。
親言語方式の基本的な考え方
親言語方式では、すでに広く知られているプログラミング言語を「親言語」として設定します。その上で、新しく定義したい言語(子言語)が、親言語と「どこが同じで、どこが異なるのか」を明確に記述します。
例えば、「基本的な文法はC言語と同じだが、データ型と制御構文を拡張する」といった形で説明するのが典型例です。この方法により、ゼロからすべての仕様を書く必要がなくなります。
親言語方式が使われる理由
親言語方式が採用される最大の理由は、仕様記述の簡潔さにあります。既存言語の仕様を再利用できるため、以下のようなメリットがあります。
- 言語仕様の記述量を削減できる
- 開発者や学習者が理解しやすい
- 既存の処理系や知識を活用しやすい
特に教育目的や試験問題では、受験者が既知の言語を前提に理解できるため、親言語方式は非常に有効です。
親言語方式とBNF記法の違い
言語仕様の記述方法としては、BNF記法(バッカス・ナウア記法)も有名です。BNFは文法構造を厳密に定義できる一方、記述量が多くなりがちです。
一方、親言語方式は「親言語との差分」に注目するため、概念的で直感的な説明に向いています。その反面、厳密さではBNF記法に劣る場合もあります。
親言語方式の具体例
ある新言語Xを定義する際に、「構文はJavaに準拠し、例外処理とジェネリクスを簡略化する」と説明すれば、Javaが親言語になります。このように、親言語方式では比較によって言語の特徴を明確化します。
まとめ
親言語方式とは、既存のプログラミング言語を基準にして新しい言語仕様を定義する手法です。仕様の理解や記述を効率化できる点が大きな特徴で、情報処理分野の学習や試験対策でも頻出の概念です。言語設計の考え方を理解するうえで、押さえておきたい重要な用語と言えるでしょう。
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