HDLC手順とは?データリンク層の代表的プロトコルをわかりやすく解説
HDLC(High-Level Data Link Control)手順とは、OSI参照モデルのデータリンク層で使用される代表的な通信制御手順(プロトコル)です。信頼性の高いデータ転送を実現するためのフレーム構造や誤り制御機能を備えています。
主に専用線やWAN通信などで利用され、後のPPP(Point-to-Point Protocol)などの基礎にもなった重要な技術です。
目次
HDLCの基本的な特徴
- ビット指向型プロトコル
- フレーム単位でデータを送受信
- 誤り検出機能(CRC)を搭載
- フロー制御・再送制御が可能
ビット指向型とは、文字単位ではなくビット単位でフレーム構造を定義する方式です。そのため、さまざまなデータ形式に柔軟に対応できます。
HDLCフレームの構造
HDLCでは、次のようなフレーム構造を持ちます。
フラグ | アドレス | 制御 | 情報 | FCS | フラグ
- フラグ:フレームの開始・終了を示す(01111110)
- アドレス:通信相手の識別
- 制御:フレーム種別や順序番号
- 情報:実際のデータ
- FCS:誤り検出用のCRC
ビットスタッフィングという技術により、データ中にフラグと同じビット列が現れても誤認識しない仕組みになっています。
HDLCのフレーム種類
HDLCには主に3種類のフレームがあります。
- Iフレーム(Information):データ転送用
- Sフレーム(Supervisory):確認応答や再送制御
- Uフレーム(Unnumbered):接続制御など
これらを組み合わせることで、効率的かつ信頼性の高い通信を実現します。
HDLCの動作モード
HDLCには3つの動作モードがあります。
- NRM(Normal Response Mode):主局が制御する方式
- ARM(Asynchronous Response Mode):従局も自律的に送信可能
- ABM(Asynchronous Balanced Mode):対等な関係で通信
現在はABMが一般的です。
まとめ
HDLC手順は、データリンク層で信頼性の高い通信を実現するためのビット指向型プロトコルです。フレーム構造、誤り制御、フロー制御などの仕組みにより、安全かつ効率的なデータ転送を可能にします。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも頻出の通信分野の重要テーマですので、フレーム構造や動作モードを整理して理解しておきましょう。
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